私が地域活性化事業に初めて携わったのは、2003年観光庁主催「体験型観光」ラーニングバケーションでした。「体験型観光」とは、都会の喧騒を離れ、大自然が広がる高原リゾートに滞在しながら農業体験に親しむグリーンツーリズムに農業と観光を融合させた新しい観光のスタイルとして提案された取り組みです。
この取り組みは「Agriculture(農業)」と「Tourism(旅行)」を掛け合わせたアグリツーリズムと同意語で、 農山村部など自然豊かな場所に観光客を滞在し、周囲の環境や文化、そこに住んでいる人々との交流を楽しむ取り組みの事例です。
20年前 私が携わった当時、「アグリツーリズム」は、農林水産省が推進した事で注目されていました。一時期、ファミリー向けの体験学習もたくさん用意され、地域活性化につながる事で話題になりましたが、なかなか観光としての認知度は一般に届かず、受け入れ先の農家の高齢化など様々な問題で日本では、未だに普及していませんが、都市部で暮らす人が地方の農山漁村を訪れ、その地域の文化・伝統を体験できる旅のスタイルは、海外、特にイタリアの成功事例もあるので、ぜひ日本にも根付いてもらいたいと思います。
U2CREATE ユーツークリエイト UTSUMI TAKESHI 内海毅