今年、5月20日(火)横浜・ぴあアリーナ ハンス・ジマー 初来日公演「Hans Zimmer Live in Japan」が素晴らしかった。

とにかく、舞台、映像、照明効果等のライブパフォーマンス演出からして、エンタメ過ぎて凄いの一言に尽きる。

ジマーはキーボード、ギター、ベース、バンジョーを演奏。ツインドラム、エレクトロニック・パーカッション、ツインギター、ベース、ヴァイオリニストとヴィオラ、エレクトリック・チェリスト。そして20人のオーケストラと12人の合唱団。映画音楽作曲家のコンサートというよりピンク・フロイドやジェネシスのプログレライブだった。バンドメンバーは ドイツ系、北欧系、アジア系 と多種多様で年齢層も幅が広い。シンセサイザーとオーケストラをミックスさせた重厚壮大且つメロディアスな楽曲にロックが融合された特徴的なサウンドは、バグルス 「ラジオ・スターの悲劇」 のシンセサイザープレーヤーからテクノ・ポップやニューウェイヴ時代を経て、作曲家スタンリーマイヤーズとの出会いから来るものである。

来日公演でのセットリストは、『DUNE/デューン 砂の惑星』『ワンダーウーマン』『マン・オブ・スティール』『グラディエーター』『パイレーツ・オブ・カリビアン』『デューン 砂の惑星 PART2』『ダークナイト』『ダンケルク』『インターステラー』『ライオン・キング』など。日本公演用に特別に『ラスト サムライ』がフィーチャーされて、全曲 エンターテイメントな演出もあり観客を楽しめさせる本当に素晴らしくエキサイティングなライブ体験でした。そのLIVEの興奮冷めやらず、この夏 現在公開されている『ハンス・ジマー&フレンズ:ダイアモンド・イン・ザ・デザート』を鑑賞。

LIVE会場の舞台はドバイ。コカ・コーラ・アリーナでのライブを中心に 万博会場アル・ワスル・プラザ・ドーム さらにはアラビア砂漠やブルジュ・アル・アラブなど、多彩なロケーションで撮影されたライブ映像、監督は、ポール・ダグデール、ドバイでのライブ映像が本当に美しく 感動的。さらに、クリストファー・ノーラン、ドゥニ・ヴィルヌーヴ、ビリー・アイリッシュ、ティモシー・シャラメ、ゼンデイヤ、ファレル・ウィリアムスらによる対談がインサートされ、各楽曲の創作秘話から音楽制作の哲学を知る事が出来る編集構成がポール・ダグデールらしい演出でした。