「O巡回演唱会」セットリスト(曲順構成)も試行錯誤の繰り返し。

セットリストとは、音楽アーティストやバンドがコンサートで演奏する曲の順番をリストにしたものです。ライブにおける曲順は、そのライブの盛り上がりを左右する重要な要素であり、MC(トーク)を挟むタイミングも重要な要素となり、観客を楽しませるだけでなく、表現したい世界観やライブ全体の流れを考慮してセットリストを作成します。

「O巡回演唱会」の曲順構成は Part 1 – 現在(編曲曲風新) Part 2 – 輕搖滾+抒情改編 Part3 – 新中國風改編+抒情2 Part4 – 電音 art5 安可(アンコール)で  オープニング+5部構成です。

「乐作人生巡回演唱会」では、毎公演、曲の差し替えや追加曲があり毎回異なる内容になっていた印象があります。

実際、これがベストだと思って散々試してみても、しっくり行かない事が多く、次はこうしたら良い結果が生まれるから、ここは変更しようという事は、ウォレスのLIVEでは、ごく平凡にありふれた事で「O」上海公演後、 「深圳公演」では 「甜美⼩姑娘」が新たな追加曲として、セットリストに加わっています。

「O」は 演出的に、時間旅行がテーマで「時をかけるダンサー」と言う設定から、時系列をバラバラにして、時代を行き交いする曲順にしたり、MCコーナーと曲順に関しても何回もトライアンドエラーを繰り返しました。

新曲の「Old School」はショーの始まりを飾るオープニング曲になる事は、決定事項でしたが、ショーの1曲目としてはインパクトが弱く、演出の立場から別の曲に変更したかったのですが、プロデューサーと意見が真っ向対立し、アレンジに時間を要しました。最終的には、ノイジーな疾走感のあるビートを加えてハウスリミックスにさせた経緯があります。

また 演出効果を高めるために、奮闘したセットリストで 印象的な曲は 「Hello How Are You」で この「アコーステックコーナー」は、私的に苦い思い出の曲となりました。…. 

当初、私は ウォレスに「Hello How Are You 」をギター演奏する弾き語り曲にしてもらう予定でした。もともと 「Hello How Are You 」の原曲はバラードで、「乐作人生巡回演唱会」では、ダンスアレンジとしていたので、今回のショーでは、原曲に戻したいと考えていました、 しかしウォレスのプロデューサーは「Hello How Are You 」を Part4 – 電音楽曲のアレンジとしてオーダー済みだったので、私が希望したアンプラグコーナーに組み込む事は、反対されました。しかしウォレスから賛同は得られていたので、 この案は渋々通されたのですが、公演1ヶ月を切った時期に、ダンスレッスンに影響が現れ、楽器演奏している練習が足りないとウォレスから相談があり、本人的にギター演奏は難しいと言うならば、仕方ないと、弾き語りもアレンジも変更され、最終的には「Hello How Are You 」、「愛情故事」 「有一天我們都會老」の3曲は、ギター、キーボード、コーラスでの ”アコースティック風”の編成 となったのはこのような背景があったからです。しかし、このパートは、ファンから評判が高く、「Hello How Are You 」を Electric soundから Acoustic Musicにアレンジした事は演出の立場的に良い結果を残せたと思っています。

 

こうしたいと思うことがあって、それをやる為に、自分が選んで決めたやり方を試して…それがうまくいかなかったとしたら、次はどうするか、何をするかを考える

新しい物事をするとき、試みと失敗を繰り返しながら次第に見通しを立てて、解決策や適切な方法を見いだしていくこと。 

演出する上で、閃きは大切であるが、試行錯誤の繰り返しで演出効果は結果を掴むものである。

 

UTSUMI TAKESHI 内海毅 ユーツークリエイト U2CREATE