「O」の世界観を構築するために。「衣装」演出プラン
 
「O」は概念であって装置ではない、つまり時空を行き交うタイムマシーンでは無いという事。
「O」の世界観は⾃⾝のルーツを探る旅、いわゆるWallace Chungの中に蓄積してきたアートやファッション、ミュージック、その時代を映した遍歴を探求した「時間旅⾏」である、
 
この中に登場する時代はあくまでも Wallace Chungの記憶のイメージなので、70年代や90年代に見えても、それはこの現実の世界から分岐し並行して存在する別の世界、パラレルユニバースが「O」の時代背景となります。
 
オープニングは1930年代の上海が登場しますが、 それはあくまでもWallace Chungの教養と知識の中の1930年代なので、登場する街並みや人物の髪型や服装は1930年代の事実とは異なります。
「O」のパラレルユニバースを司るコスチュームは、 サイケデリック、アヴァンギャルド等レトロファッションを意識させ、時代性を表現するのに拘っているのは装飾素材にあります。
スパンコールやメタリック スワロフスキー等 煌びやかな素材は、マイケル・ジャクソンのステージ衣装を意識したアイコニックスタイルとなっています。
 
「O巡回演唱会」演出noteより
 
 U2CREATE 内海毅 UTSUMI TAKESHI ユーツークリエイト