レインメーカーより11年前に降らした カネの雨 演出
史上最大の有明コロシアム大会後、爆発的に話題を呼んだ「クラッシュ2000」
次回大会ビックマッチでの演出に関してGAEAJAPANから要請があったのは夏の日差しが眩しい7月。
次回大会は、9.15YOKOHAMA DOUBLE DESTINY 2000 横浜文体と発表。GAEA上層部から次回「クラッシュ2000」の 入場演出で、観客が予測出来ない驚きとクラッシュ唯一無二の斬新な演出が欲しいと要望があり、この無理難題に四苦八苦した思い出があります。
唯一無二というのは結果の話で、独創性とは、世に出て評価を得て言われる事なので、既にあるものをポンと出すものではありません、また何もない状況から捻り出す物ではなく、「何か」と「何か」を組み合わせして、新しく作られるものなのです。 重要なのは、それがいかに斬新かという事ではなくて、どのように面白く見せるかが演出の腕の見せ所なのであります。私は、その場の思い付きで「クラッシュ2000は、GAEAのドル箱スターだから、$ドル札でも空から降らしますか(笑)」と冗談混じりに発言したら、この案が即座に採用され、具体的にクラッシュ2000入場演出プランを練りあげる事になった。
実施的には、いわゆる天井に雪籠的なスクローラーと言う装置を仕込み、天井から振り落とす方式で、長与と飛鳥が登場し、花道途中で二人が決めのポーズをしたタイミングでドル札が降ってくる….そんなイメージの入場演出を漠然と思い浮かべながら、チームクラッシュ2000の「カネの雨」演出は具体的に実施する運びとなる。
しかし議論となったのは「ドル札」をどうするかという点である、当初は、長与千種、ライオネス飛鳥 クラッシュ2000は GAEAの「$ドル箱スター」なので 「$ドル紙幣」を降らすのは「洒落が効いていて面白い!」と言うノリで、 本物の「ドル紙幣」を使用する予定でした。しかし演出的に 5000〜10000枚を一度に降らすので、本物を使用するのは さすがに予算もかかるし倫理的にまずいだろうと言う事になり、それでは 本物に似せた1ドル札(偽札)を作ろうと言うプランに切り替え、本物の1ドル紙幣を、トレースしてどこまでが、「オモチャのお金」と許容出来るのか神奈川県警にラフデザインを持ち込み監修してもらう程、本物に限りなく見えて、茶目っ気のある面白い絵柄になるようにデザイナーさんに注力を入れて頑張ってもらいました。
ちなみに「偽札」を作ると、「通貨偽造罪」という罪になりますが、 明らかに図柄やデザインを変えれば 単なるオモチャとなります、但し その「似せたお金」を本物だと偽り、買い物をすれば 「詐欺罪」になる事はあるが 「通貨偽造罪」に問われる事は100%無いらしいです。つまりオモチャの紙幣はパロディ商品であり、本物を、完璧にトレースしても、紙質やサイズを変えるだけで オモチャとしてみなされるという事みたいです。
こうして制作された「1ドル紙幣」ですが、表面のジョージ・ワシントン大統領の肖像画はかなり精密に描かれていますので一見すると本物に見えるのですが、所々に GAEAに関係がある文字や図柄が書かれています。裏面はフリーメーソンと言われているピラミッドの目の部分を長与選手と飛鳥選手の顔を描いて、唯一無二のオリジナル感を出しています。また、GAEA関係者として 杉山代表、木村統括、中島リングアナ そして私の名前も記載されております、 当時 広田選手が流行らせた決め台詞『you are not eye!』『befor breakfast ! same red baby! only 1 minits!』など細かいネタが随所に隠された文字や当時のGAEA事務所の電話番号など隠し文字としてデザインされています。この大会以降「クラッシュドル」と言われたこの「1ドル紙幣」ですが、大会毎に日付と大会タイトルを入れ直して印刷しています。 ちなみに長与さんは クラッシュ2000が登場する際に使用したクラッシュドルは必ず持ち帰り、全大会コンプリートしています。
これがオカダカズチカレインメーカーより11年も前に降らした 元祖 カネの雨 演出の制作秘話です。
U2CREATE 内海毅 UTSUMI TAKESHI ユーツークリエイト
GAEAISM公式チャンネルGAEAJAPAN 10年の映像アーカイブより